『意の如く。観るは空。』小話

私が奈良におりました頃、
『上!見てみい!龍やで!』
一緒に庭掃除をしていた先輩が空を指差して言うのです。
「え?もしかしてアレの事ですか?」
そこには見事なまでに真っ直ぐと伸びた飛行機雲がありました。
「せやで!あー今日はええことあるかもなぁ!」
と、もうすぐ還暦を迎える先輩の目が少年のようにキラキラしているので、私もなんだか楽しくなってきて、
「凄い!龍神様がいらっしゃいますね!」と、大人二人ではしゃいだ夏の正午。
想像とは楽しいものです。思い返せば幼い頃は、公園の遊具が宇宙船に見え、裏山に入るだけで壮大な冒険に出かける気分になりました。
人によって見ている世界は様々です。私の眼前に広がる世界は、私のイメージによって創られます。たとえ現実では龍が見えなくても、真実では龍が空を飛んでいる。思いのままに面白い世界を創造していきましょう♪
合掌