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『先祖を敬う日本の夏』小話

 8月13日から16日はお盆です。正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)と呼ばれ、古代インド語の「ウラバンナ」(意味:逆さに吊るす)が語源です。

 昔、目連(お釈迦様のお弟子)が神通力で、餓鬼道で逆さ吊りにされて苦しむ母親を見つけました。どうにか救いたいと願う目連に、お釈迦様は「僧侶みんなで供養をして、その功徳の力で救いなさい」と言われました。その教えの通りにすると、無事に母親を餓鬼道から救うことができました、というお話です。この説話と日本に元々あった先祖の霊に感謝する行事が合わさり、お盆になったと言われています。

 この時期にはお墓参りへ行きましょう。その行いが、餓鬼道に落ちて苦しんでいる靈しい(たましい)を救うかもしれません。なにより、ご先祖様を大切に思う気持ちや、苦しんでいるものたちを救いたいという優しい心が、生きている私たちの幸福にも繋がるのです。すべての出会い、経験、悲しみ、苦しみ、そして喜び、すべては命があってこそ感じる。たくさんの命が私の中で生きている。

 命に感謝。すべてに感謝。今日は自分の命の根源をみつめてみましょう。

合掌