『やがて光になるもの』小話

「全てのことに意味がある」
これは、私が学生時代に出会い、今も大切にしている言葉です。
今この瞬間にも、世界ではさまざまな出来事が起こり、それらは互いに関わり合いながら流れています。
法話でよく、「良いことにも悪いことにも感謝しましょう」とお話ししています。いつも私のお話を聞いている方は聞き馴染みのあるフレーズかもしれませんね。
人は嬉しいことや楽しいことには自然と感謝できます。しかし理不尽な出来事や辛い環境にも、同じように向き合えているでしょうか。
「良いも悪いも全て仏なんや!」
が口癖の先輩がいました。私もこの言葉を繰り返し心に言い聞かせていると、だんだんその真意がわかるようになってきたなと感じます。
- 忍辱(にんにく) -
忍辱とは、耐え忍ぶという意味です。忍耐を心掛けよということです。
侮辱や苦痛、理不尽がやってきた時に、怒りを起こさないように心を鎮めなければいけません。イライラして最終的に損をするのは自分です。
ただ我慢すればいいのでしょうか?
忍辱の先にあるのは仏の世界です。そこには侮辱も苦痛も怒りも無いはずです。
理不尽を怒りで迎えるのと、
理不尽を仏の心で迎えるのとでは、
同じ ”理不尽” でも心持が変わってきます。

どっちに行きますか?
すぐに意味が見えなくても構わないと思います。
どんな出会いや出来事にも、何かしらの意味があるのだと、未だ見ぬ希望を胸に抱きながら、仏道をとことん歩んでいこうではありませんか。
合掌
※忍辱…六波羅蜜(悟りに至るための、菩薩の実践修行の方法)の第三番目。
布施、持戒、忍辱、精進、禅定、知恵、の六つ。
そこに、慈悲を足せば七徳の修行。